~ サビ取り編 ~
現状パーツのサビを取る
どうしても見つからなかったネジや、錆さえ取れれば使えそうなパーツ、
また、メッキがボコボコに浮いているような深い錆だけど購入や再メッキするほどのお金をかけたくないパーツも、
できる範囲で錆を取って再利用します。
ポールピースのサビ取り
ネジの到着を待つ間に、ピックアップのポールピースを磨きます。
このポールピースも交換できるようですが、今回は恥ずかしくない程度にキレイになればいいので
正面の見える部分だけを磨いていきます。
この、6個の茶色い(●●●●●●)が、(○○○○○○)になればいいな~
ピックアップカバー(○○○○○○を囲むプラスチックのパーツ)を外さずにできないかな~
分解せずにこのポールピースの露出している部分だけ磨けないかなぁ~
ということで考えた末、
文房具の穴あけパンチでマスキングテープに穴をあけ
ポールピースの周りに貼ってみました。
この穴がだいたい、だいたいなんですけどね、しっくりくるんです。
あとは、周辺の足りない部分もマスキングして、ポールピースの頭部を磨いていきますが、今回はサビがひどいので、紙やすりを使用します。
なるべく周囲を削らず平らになるように、かまぼこ板みたいなものに紙やすりを巻き付けて使用すると良いですね。
私は板状のものを探すのがめんどくさかったので、ちょっぴりポールピースの角がとれ、丸くかわいくなったりしています。

SGにおいては、全体的にポールピースが低く、ピックアップカバーを外さない状態では磨きにい状態でしたが、ピックアップの裏が「これでもか!」ってくらいガッツリはんだで接着されていたので分解はあきらめました。
結果、部分的に残ったサビの厚い部分を磨くのに疲れ、マイナスドライバーや千枚通しを持ち出してけずるという暴挙に出て、みごと失敗しております。(SGピックアップカバーに傷。ポールピースもガタガタです)
大切なギターに傷をつけないように、根気よく”優しく”磨きましょう。
(ちなみにピックアップカバーも手の届く価格で販売されておりましたので、そのうち交換しようと思います)
外したネジのサビを取る
まず、どうしても見つからなかったネジですが、小さなネジを細部まで磨くのは大変なので、錆取り剤を使用します。
今回購入したのは『ネジザウルス リキッド』という錆取り剤の、泡で出てくるスプレータイプです。
ネジをプラスチックのケースに入れ、シュッシュッとねじが隠れるまでスプレーします。
錆取り剤を使用するのは初めてですが、硫黄みたいな?どこかで嗅いだような臭い…だと思ったら
美容室のパーマ液の臭いだそうです。
人体に影響はないようですが、換気した方が良いですね。

最初は白い泡なのですが、反応がすすむとネジの周囲から徐々に濃い紫になります。
全体が濃い紫の状態になったころには液体になっていて、ネジの上部が液面から出ていました。
追加でシュッシュッ。
10分ほど放置して、水ですすぐと・・・
これはちょっとした感動です。こんなにピカピカに錆が取れるんだ!
夏休みの自由研究にも良さそうですね。




錆取り剤に浸けて水洗いした後はピカピカなのですが、少し放置しておくと錆が戻ってくる場合があります。

錆取り時間が足りない可能性もありますので、
再度錆取り剤に浸け、
水洗いした後は水分をよく拭きとり
オイルをまぶしておきました。
手元にお馴染みのコレがありました。
コレっていうか、『クレ』です。

キッチンペーパーの上でシューっとスプレーしたら、わしゃわしゃと振って、オイルが全体にいきわたるようによくまぶします。
ちょっとした料理みたいです。ポテトに塩をまぶす感覚ですね。
新しいペーパーの上で再度、わしゃわしゃして余分な油を落とします。ヘルシーですね。
その他パーツのサビを取る
ついでに、プラグジャック部分やトグルスイッチのワッシャー(ネジの通されている丸いわっか)や、ブリッジ(ボディ側で弦を持ち上げて支えているわっしょい)や、ネックジョイント部分、裏側のパネルのネジなど、簡単に外せる部分は可能な限りはずして錆取り剤に浸けました。
調整もできないような初心者は分解前にしつこいぐらいに現状の写真を撮っておくことをおすすめします。
パーツの位置や向きが分からなくなりがちです(泣)
(ブリッジのサドルは何弦のものか分かるように順番に並べていましたが、すすぐときにバラバラになりました…)
また、スプリング類は細いので、錆取り剤に浸す時間を短めにしました。





ここで驚くことが…
茶色くゴリゴリのサビで元の色がわからなかったネジですが、
銀色だと思っていたネジがじつは黒塗装だったり、
あらビックリ!! いい感じにマットで味のある絶妙に綺麗なゴールドだったりします。
このいい感じのゴールドのネジを見つけることは難しいと思うので、現存のネジのねじ頭やねじ山がつぶれていて使用できないなどでなければ、一度錆取り剤を使用してみるとよいかと思います。

ペグの錆取り


ネジやワッシャーなどの単品パーツは、丸ごと錆取り剤に浸けこんで良いのですが、弦を巻くペグ部分などの内部に構造があるものは不注意に浸けこむのはNGです。
茶色になるまでのサビが少なければ、金属磨き剤でひとつずつ磨いても良いと思います。
今回は少しですが頑固そうな茶色いサビもあったので
簡単に外れる部分は分解して外して錆取り剤に浸し、
あとは部分的に錆取り剤に浸けました。
ここで、錆取り剤に浸したい部分と、浸したくない部分が出てくるので工夫が必要になります。
今回、ペグの糸(弦)巻き部のみに茶色い錆があったので、糸巻きの先端だけ錆取り剤に浸けたかったのですが、
この複雑な形状のうえにバランスの取れない重さ、ちょうどいい入れ物がなどあるわけない。
何かのプラ容器を削ってペグを引っかけられるように作成しようかとも思いましたが、二度と使わないだろうしと
試行錯誤の結果、思わぬものが活用できました。
スプレー缶の蓋(ここではKURE556の黒いキャップ)です。
内側に仕切りが一周あって、ここにペグを3個引っかけて安定するのでピッタリ。
内側だけに錆取り剤を入れればよいので節約にもなるし、浸けたくない部分が落ち込むこともなく固定できます。
水ですすぐ際も、ペグのギア部に水が入らないように注意して、弦巻き部分だけすすぎます。
錆防止にオイルをまぶしまぶし。ここは内部にも隙間からシュッとしておきました。

錆取り剤に浸けないパーツや、小さなさびは、金属のくすみといっしょに磨いて落とします。
ここでは『ピカール』(マイルドタイプ)を使用しました。
錆でメッキが浮いているテール・ピースもできるだけ綺麗になるように磨きます。ギターは古くても、テール・ピースはピカピカであってほしいところですが、これは交換かメッキ業者で再メッキでもしないと直らないようです。
そのほかのパーツはかなりピカピカになって満足です。

ペグをヘッドに戻します。
順番を間違えないように組み立てて、ヘッドの穴に通して裏からネジで固定。




この小さなワッシャーがなくなって、何度床を這いまわったことか・・・
ブリッジ部分のサドルなどの外したパーツも組み立て、ジャック周り・裏のパネルなどの
錆取りしたパーツも戻していきます。
最後に弦を張って完成!
