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錆びたギターパーツのサビを取り、復活させる その3

~ 抜けないネジ編 ~

YAMAHA SG800のボディ表面にあるネジのサビ具合がハンパないんです。

再利用できないほどの状態なので新しいネジに交換したいのですが、
ハムバッカーの周りを囲む『エスカッション(ピックアップリング)』を固定しているネジのサビ具合が特にひどく、のこり2本が外れません。

ネジ頭が錆びすぎて、ボロボロに劣化している状態なので
慎重に外すつもりでしたが、すでになめまくりだったのか、この状態です。
まるでレンチ用の穴のようですね。(角の2本)
もう、よく裏技でような『ゴムをかます』とか、そんなかわいいことを言ってる場合ではないんです。

(ネジの間にあるのは、ネジ頭の細かいゴミを取るために木工用ボンドを流して固めたものを剝がしたものです。)

完全に頭をなめて外れないネジ
目次

錆びたネジ・エスカッションを交換(YAMAHA SG800)

錆びついて抜けないネジと格闘

  • 千枚通しやマイナスドライバーを使って、ネジ頭をに削ろうと試みる → 気が遠くなる
  • ネジ頭を叩いてみる → ビクともしない。(それよりエスカッション割れそう)
  • 錆取り剤を少し垂らしてみる → ピクっともしない。
  • 手元にあった、鉄粉入りで強力に硬くなるというやつで、ネジ頭を作る → ドライバーにすべて持っていかれる
ネジ頭に金属の滑り止めをかませてみる
ネジに錆取り剤を垂らしてみる
金属粉入りの接着剤でネジ頭を作成
作成したネジ頭が潰れた

全滅でした。

エスカッションをさがす

もういっそのこと、エスカッションをあきらめよう。
リアは割れているし、フロントもヒビがあるし。
エスカッションに高さがあるので、これを割って外せば
ネジはボディから浮いている状態になり、ペンチで外せるだろう。

と覚悟を決め、代わりのエスカッションを探しますが、古いSGなのでこれまた見つからないんです。

フロントとリアのエスカッションの高さ比較
フロントとリアで高さが違うので
ネジの配置図も参考にしてください


ギブソンのハムバッカーは左右1か所ずつの2点留めなのですね。
2点留めエスカッションであればメーカー製も非純正品もたくさんあるようです。
左2か所・右1か所の3点留めはヤマハ製の古いギター特有なのか、3点留めのエスカッションが無いんです。
ヤフオクなどで売られていることもありますが、ヴィンテージ価格なのか中古でも高いですね。

YAMAHA純正エスカッション 3穴

やっとのことで、SG1000・SG2000用の
『3点留めエスカッション(YAMAHA純正・新品)』
までたどり着きました。

元と同じアイボリー色がよかったけれども、黒しかないので仕方ないですね。
フロントは安いのですが、リアはフロントの倍以上の値段でした。
それでも純正品を前後揃えてこの価格なら納得。送料も安いので、ポチッ。

その後、新しいエスカッションが無事に届きました。
ついにこの時が来たと、古いエスカッションを外そうとしますが・・・

いざ、手術台に横たわる年老いたギターを目の前にすると
「え、これをバキッ!って割るの?」
「ヴィンテージ感出してきてるけど?」
「リア割れてるけど接着剤でくっつくんじゃないかな?」
…割りたくない(泣)🐤
覚悟ではなく、気の迷いでした。

やっぱりネジを抜く

そんなこんなで、やっぱりなんとかこのネジを抜けないものかと
たどり着いたのが、電動ドライバーの先に付け替える
『ネジ外しビット』です。

まず、ビットのドリル側を使用して、ネジ頭に通常と反対の左回転で穴をあけ、次にビットの反対側でゆっくり回転させて外すというもの。

本当にこれで外れるのだろうか?

それに、今までの人生でここまで外れないネジに出会ったことがないので、
「この一回だけのために購入するのか?」とためらいつつも
すがる思いで購入です。

ネジはずしビット

最初、「硬くて穴が開かない…無理だ…」と思って全体重をかけたりしましたが、
逆回転ということを忘れておりました…

それに気づいてからは、そこから20秒もしなかったんじゃないでしょうか。
「あれ?抜けた?え?」
拍子抜けってくらい、即抜けた!
あんなに苦労したのに。あんなに一緒だったのに…(?)
感動しました。世の中にはいろんな苦労があって、いろんな道具ができたんですね。
ありがとうございます。

エスカッション交換

新しいエスカッションと古いエスカッション
新しいエスカッションとビス一式

試行錯誤の末、
最後はあっけなくあっさりと
エスカッションを外せましたので、購入した新品と交換します。

旧エスカッションを修理するかどうかは置いといて
とりあえず新しい方をつけてみました。
うーん、やっぱりアイボリーの方が似合ってたかなぁ。(見慣れてくるとこれはこれでシックでいいかも)

エスカッションの底面は、ボディのカーブに沿ってフラットのものとカーブしているものがあります。
SG800のボディもカーブしているので、当然エスカッションもアーチ付きタイプを購入するべきかと思いました。
そして、このカーブの形状がボディのカーブと一致しているのかというも疑問もありました。
しかしエスカッションを取り外してみると、長年取り付けられていたにもかかわらずエスカッションそのものの底辺はカーブしておらず、ピーンとまっすぐに戻ったのです。
新品の純正エスカッションもフラットタイプですが、取り付けるとボディに沿って自然にカーブするようにしなりました。

今回はヒビが入ることもなく無理なく取り付けられたのですが、エスカッションの素材やボディの形状などが違ってくると割れる危険もあるかと思います。ネジは必ず少しずつ締め、場合によってはエスカッションを温めて柔らかくするなどの工夫が必要かもしれません。

新しく取り付けたエスカッション

ハムバッカーの黒い塗装がはがれているところは、塗装しようかとも思いましたが
目立たなければいいかと、油性マジックでチョチョイと塗りました。
塗って、すぐペーパーでふき取るを2~3回繰り返し。
今後気になるようでしたら塗装を考えようと思います。

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